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お口ぽかんや丸呑み、それはお口の機能を育てるサインかもしれません
離乳食を丸呑みしたり、テレビに夢中で口がぽかんと開いていたり。「私の食べさせ方がいけないのかな」と一人で悩んでいませんか。乳幼児期は、食べる・話す・呼吸するお口の機能が育つ大切な時期。この記事では、道具がなくても今日から始められる食事や遊びの工夫を、五泉市の浅井歯科医院の視点でご紹介します。
この記事の要点まとめ
- お口ぽかんや丸�ぬみは、乳幼児期に育つお口の機能と関わりがあると考えられています。
- スプーンの使い方や姿勢など、日々の食事の工夫がお口の発達を支える一助になります。
- シャボン玉遊びや測定機器の活用など、家庭と歯科医院での取り組みを紹介しています。
お口ぽかんや丸呑みはなぜ起こる?乳幼児期に育てるべき「お口の機能」とは

お口の機能は、生まれた時点で完成しているわけではありません。授乳や離乳食、日々の遊びを通じて少しずつ育っていきます。ここでは、気になる癖の背景にある仕組みと、家庭で気づきやすいサインを見ていきましょう。
口呼吸や丸呑みが引き起こす歯並びや体への影響
口がぽかんと開いた状態が続くと、無意識のうちに口呼吸になりやすくなります。口呼吸だとお口の中が乾きやすく、口臭やむし歯のリスクにつながると指摘されています。
もう一つ気をつけたいのが舌の位置。本来、舌は上顎に軽く触れているのが望ましいとされますが、口が開いていると舌が下がりがちに。この状態が続くと顎の成長のバランスに影響し、将来の歯並びにも関わってくると考えられています。
なお、慢性的な鼻炎などで鼻がつまり、やむを得ず口呼吸になっているケースもあります。その場合は耳鼻咽喉科への相談が適していることもありますので、お子さんの様子をよく観察してみてください。
口腔機能発達不全症のサインと自宅でできる簡易チェック
食べる・話す・呼吸するといった機能が年齢相応に育っていない状態は「口腔機能発達不全症」と呼ばれることがあります。難しい言葉ですが、日常の中に気づけるサインが隠れています。
- 食べ物をよく噛まずに飲み込んでいる
- 食事に時間がかかる、または食べこぼしが多い
- 安静時に口がぽかんと開いていることが多い
- くちゃくちゃと音を立てて食べる
- よだれが多い
これらは一つ当てはまるからといって、すぐに問題があるわけではありません。ただ、複数が長く続く場合は、お口の機能を育てる働きかけを見直すきっかけになります。まずはお子さんの食事中の様子を、少し立ち止まって眺めてみることから始めてみましょう。
【食事編】お口の筋肉を育てる離乳食の進め方と正しい食具の選び方

毎日の食事は、お口の筋肉を育てる大切な機会です。特別なトレーニングを用意しなくても、食べさせ方や食具の選び方を少し意識するだけで、唇や舌、顎の使い方が変わってきます。
丸呑みを防ぐスプーンの使い方と選び方のポイント
スプーンをお口の奥まで押し込んでしまうと、子どもは自分の唇を使わずに食べ物を受け取ってしまいます。これが丸呑みの一因になることもあるのです。
ポイントは、スプーンを下唇の上に軽く乗せ、子どもが自分の上唇で食べ物を取り込むのを待つこと。あわてず、お子さんのペースに合わせてあげましょう。スプーン選びでは、お口の幅より小さめで、ボウルの部分が浅く平らなものが唇を使いやすく、おすすめの一つです。
コップ飲みとストロー飲みの発達におけるメリット・デメリット
ストローは手軽で便利ですが、早い時期から使い続けると、舌を前に突き出すような偏った飲み方の癖につながることがあると指摘されています。
一方でコップ飲みは、唇をしっかり閉じて飲み込む動作が必要になるため、口輪筋を育てるのに役立つとされています。最初は少量の水をコップに入れ、保護者の方が手を添えて練習するとよいでしょう。ストローを避ける必要はありませんが、コップ飲みも並行して取り入れることで、お口の使い方の幅が広がります。
食べる姿勢が歯並びを左右する?足裏を床につける重要性
見落とされがちですが、食事中の姿勢はお口の機能と深く関わっています。足がぶらぶらした状態では体が安定せず、しっかり噛む力を発揮しにくくなるのです。
椅子に座ったとき、足の裏が床や足置き台にぴたりとつく高さに調整することがポイント。足裏が安定すると噛む力が伝わりやすくなり、顎の成長にもよい影響が期待できると考えられています。姿勢と歯並びの関わりをさらに知りたい方は、姿勢に関する情報サイトもあわせてご覧ください。
【遊び編】おうちで楽しく実践できるお口周りの筋肉を鍛えるアプローチ
食事だけでなく、日々の遊びの中にもお口の機能を育てるヒントがたくさんあります。子どもが夢中になれる遊びなら、無理なく続けやすいのが魅力です。
「吹く力」と「すする力」を育てるシャボン玉やラッパ遊び
唇をすぼめて息をコントロールする遊びは、口輪筋を自然に使う練習になります。代表的なのが、シャボン玉やおもちゃのラッパ、吹き戻し(ピロピロ)です。
シャボン玉は唇を丸くすぼめて息を吐く練習に、ラッパや吹き戻しは強く息を出す力を育てるのに役立ちます。飲み物を少しだけストローですするような「すする力」も、お口周りの筋肉を使う動きの一つ。遊びながらお口を動かす習慣が、機能を育てる土台になります。楽しく笑いながら取り組めるのが、この方法のよいところです。
おしゃぶりや指しゃぶりがお口の機能に与える影響とやめる時期
おしゃぶりや指しゃぶりは、乳児期には自然な行動で、心を落ち着ける役割もあります。ただし長く続くと、前歯がかみ合わない開咬や、舌を前に出す癖につながることがあると指摘されています。
一般的には、3歳頃を一つの目安に少しずつ卒業を意識するとよいとされています。無理に取り上げるのではなく、日中の遊びや手を使う活動を増やし、自然に頻度が減っていくよう促す方法が向いています。焦らず、お子さんの気持ちに寄り添いながら進めましょう。気になる癖が続く場合は、歯科医院で相談してみるのも一つの方法です。
専門的なケアを検討する基準と五泉市の浅井歯科医院での取り組み
家庭での工夫を続けても気になる様子が変わらない、あるいは客観的に今の状態を知りたい。そんなときは、専門的な検査やサポートを検討するタイミングかもしれません。
お口の閉鎖力を数値化する測定器「りっぷるくん」を用いた検査
お口を閉じる力(口唇閉鎖力)は、見た目だけでは判断が難しいものです。当院では、この力を客観的な数値として測定できる「りっぷるくん」という機器を導入しています。
専用のボタンを軽く唇でくわえて引っ張ることで、唇の閉じる力を数値化します。数値として見えることで、お子さんの現状を保護者の方と一緒に確認しやすくなり、家庭での働きかけの方向性を考える手がかりにもなります。当クリニックでは、こうした測定を通じてお子さん一人ひとりの状態に合わせた説明を心がけています。
口腔筋機能療法(MFT)と自宅で取り組むお口のトレーニング
お口周りの筋肉のバランスを整える方法として、口腔筋機能療法(MFT)があります。舌の位置や飲み込み方、唇の使い方などを、トレーニングを通じて見直していくアプローチです。
家庭でも取り組みやすいものとして、口を「あー・いー・うー・べー」と大きく動かす「あいうべ体操」が知られています。親子で一緒に取り組むと続けやすくなりますよ。こうした働きかけは小児矯正の土台づくりにつながる部分があり、早めに関心を持つことには意味があると考えられます。気になる点があれば、まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. お口ぽかんは何歳までに気をつければよいですか?
A. 明確な線引きがあるわけではありませんが、乳幼児期から学童期にかけてお口の機能は育っていきます。気になる場合は年齢にかかわらず、日々の食事や遊びの工夫を早めに取り入れることが一つの目安になります。
Q. 丸呑みが続くと歯並びに影響しますか?
A. 丸呑みだけが直接の原因になるとは限りませんが、噛む習慣が育たないと顎の発達に関わる可能性が指摘されています。よく噛める食べさせ方や姿勢を意識することが大切です。
Q. ストローマグは使わないほうがよいのでしょうか?
A. ストローを避ける必要はありません。ただコップ飲みは唇を閉じる力を育てるのに役立つため、両方を並行して取り入れることをおすすめします。
Q. 指しゃぶりはいつまでに卒業すべきですか?
A. 一般的には3歳頃を一つの目安とすることが多いですが、個人差があります。無理に取り上げず、遊びや手を使う活動を増やしながら自然に減らしていく方法が向いています。
Q. 家庭でのケアと歯科医院の相談は、どう使い分ければよいですか?
A. まずは家庭での食事や遊びの工夫から始め、気になる様子が続く場合や現状を客観的に知りたい場合に、お口の機能測定などを行う歯科医院への相談を検討するとよいでしょう。
新潟県立新津高校卒業
2008年
明海大学歯学部歯学科卒業
明海大学付属明海大学病院 歯科医師臨床研修(〜2009年)
2009年
明海大学歯学部 オーラルリハビリテーション学分野入局 PDI診療センター勤務(〜2013年)
2013年
新潟大学大学院医歯学総合研究科 組織再建口腔外科学分野入局(〜2017年)
2015年
富山県立中央病院歯科・口腔外科勤務(〜2016年)
2017年
新潟大学大学院医歯学総合研究科修了(歯学博士学位取得)浅井歯科医院勤務
(4月1日)日本顎咬合学会入会
2010年
(6月23日)日本口腔インプラント学会入会
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