
お子さんが普段から口をぽかんと開けている、寝ているときに口呼吸をしている。そのような様子に気づき、「成長とともに自然に治るのだろうか」「口に貼るテープで改善できるのでは?」と考える保護者の方も多いのではないでしょうか。
子どもの口呼吸は、単なる癖の問題ではなく、歯並びや顎の発育、全身の健康にも影響することがあります。
本コラムでは、口呼吸は自然に治るのか、市販のテープは有効なのかといった疑問に触れながら、歯科医院で行うMFT(口腔機能トレーニング)や姿勢改善など、医学的根拠に基づいた治し方についてわかりやすく解説します。
目次
■子どもの口呼吸は自然に治る?自分で治せる?
◎成長とともに自然に治るケース
乳幼児期は鼻の構造が未発達で、風邪や鼻づまりの影響を受けやすいため、一時的に口呼吸になることがあります。
このような場合、鼻の通りが良くなり、舌や顎の機能が発達してくると、自然に鼻呼吸へ移行することもあります。ただし、年齢が上がっても口呼吸が続いている場合は、単なる成長の問題ではない可能性があります。
◎自然に治りにくいケースとは
口呼吸が長期間続く背景には、鼻炎や扁桃の腫れだけでなく、舌の位置が低い、唇の力が弱い、姿勢が悪いといった要因が関係していることがあります。
これらは放置しても自然に改善しにくく、歯並びの乱れや顎の成長バランスに影響することも少なくありません。
◎市販の「口テープ」で治せる?
「寝るときに口にテープを貼れば口呼吸が治る」と聞いたことがある保護者の方もいらっしゃると思います。
しかし、舌や口の周りの筋肉の使い方、姿勢といった根本原因が改善されないままでは、テープを外すと元に戻ってしまうケースが多いのです。
また、鼻の通りが悪いお子さんに無理にテープを使用すると、かえって不快感や不安につながることもあります。自分で治そうと工夫することは大切ですが、口呼吸を根本的に治す方法としては難しい場合があることも理解しておくことが大切です。
■子どもの口呼吸の治し方は?
◎MFT(口腔機能トレーニング)について
MFTとは、舌・唇・頬などの筋肉を正しく使えるようにするトレーニングです。口呼吸のお子さんは、舌が本来あるべき上あごに触れておらず、低い位置にあることが少なくありません。
MFTでは、舌を正しい位置に保つ練習や、唇をしっかり閉じる力を育てるトレーニングを行い、鼻呼吸がしやすい口の状態を目指します。
◎姿勢改善が重要な理由
実は、姿勢と口呼吸は深く関係しています。猫背や前かがみの姿勢が続くと、頭が前に出て気道が狭くなり、無意識に口で呼吸しやすくなります。
椅子に座るときの足の位置、背筋の伸ばし方、タブレットやスマートフォンを見るときの姿勢など、日常生活での姿勢を見直すことも、口呼吸の治し方として大切な要素です。
◎歯科医院でできるサポート
歯科医院では、お子さん一人ひとりの口の状態や成長段階を確認し、MFTや生活習慣のアドバイスを行います。
歯並びや顎の成長に影響が出ている場合には、将来的に矯正などの治療を検討することもありますが、まずは口腔機能の土台づくりが大切です。
■口呼吸を治すためのトレーニングは毎日必要?
◎毎日の積み重ねが大切
MFTや姿勢改善は、数回行っただけでは思ったような効果が得られないことも多いです。筋肉の使い方や呼吸の習慣を変えるためには、毎日の積み重ねが重要。短時間でも継続することで、少しずつ鼻呼吸が定着していくでしょう。
◎無理なく続ける工夫
「毎日やらなければ」と保護者の方が負担を感じてしまうと、長続きしないケースも。歯みがきの前後に取り入れる、月単位で目標を決めるなど、生活の中に自然に組み込むことがポイントです。
歯科医院で定期的にチェックを受けながら進めることで、モチベーションの維持にもつながります。
■まとめ
子どもの口呼吸は、自然に治るケースもありますが、多くの場合は舌や口周りの筋肉、姿勢といった要因が関係しており、テープだけで根本的に改善するのは難しい場合もあります。
MFTや姿勢改善を通じて、正しい呼吸と口の使い方を身につけることが、将来の歯並びや顎の健やかな成長につながります。
五泉市駅前の浅井歯科医院では、お子さんの成長段階に合わせたサポートを行っています。口呼吸が気になる保護者の方は、早めに歯科へご相談ください。






