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お口の豆知識 TRIVIA

赤ちゃんのハイハイは歯並びを良くするトレーニング?ハイハイと噛む力の関係


赤ちゃんは、成長する過程でさまざまな行動の変化が見られます。はじめは寝返りを打てるようになり、ずりばい、おすわりとやれることが増えてきます。


その中でも実は歯並びにも重要なのが赤ちゃんの「ハイハイ」です。今回はそんな赤ちゃんのハイハイが噛む力や歯並びと深い関係にあることを五泉市駅前の浅井歯科医院がわかりやすく解説をします。


■そもそもハイハイとは?


赤ちゃんのハイハイとは、手のひらと膝を床について、四つん這いの姿勢で前進する動作です。一般的には、生後8~10ヵ月くらいから見られる赤ちゃん特有の動作といえるでしょう。


赤ちゃんのハイハイは、ひとつ前の「ずりばい」と比べると、行動範囲が大きく広がるため、探求心も刺激されます。同時に、運動能力や脳の機能の発達にも寄与します。それだけに赤ちゃんのハイハイは、適切な時期にきちんと行えるようになりたいものです。


■赤ちゃんのハイハイが噛む力と関係がある?


赤ちゃんのハイハイは、まず上半身の筋肉を鍛える上で有用です。皆さんもハイハイをしてみるとわかりますが、大人にとっては普通に歩くよりも疲れますし、全身への負荷が大きいことを実感するでしょう。


実際、ハイハイをするときには胸筋、背筋、腹筋などを使います。さらに赤ちゃんのハイハイのときには、顎を適切な位置に固定しなければならないため、顎の発達にも寄与します。つまり、食べ物を噛む力を育みやすくなるのです。


子どもの歯並びや噛み合わせに関心のある方ならもうすでにおわかりかと思いますが、顎が正常に発達すると、歯をきれいに並べるためのスペースも十分に確保できるようになるのです。


◎舌の位置が安定する

赤ちゃんがハイハイしているときは、舌がお口の天井部分である口蓋(こうがい)にぴったり貼りつくような状態となります。いわゆるスポットに舌が接触することで鼻呼吸が促され、歯並び・噛み合わせを悪くする主な原因である口呼吸を防止できます。


これを赤ちゃんの頃から行えることは、歯並び・噛み合わせの発育においても有利に働きます。


ちなみに、舌が低い位置に安定してお口ポカンが常態化すると、顎の骨の発育が遅れるだけでなく、歯並び・噛み合わせに深刻な悪影響が及ぶため、赤ちゃんの頃から舌の位置を安定化させることは重要です。


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■ハイハイの期間が短くなることのデメリット


赤ちゃんのハイハイは、あくまでつかまり立ちへの準備段階なので、早めに終わってくれた方が保護者の方も安心するかもしれません。赤ちゃんのハイハイからつかまり立ちへの成長は、感動も大きくなることでしょう。


しかし、それが必ずしもお子さんのお口や体の成長にとって良いというわけではありません。なぜなら上段でも解説した通り、赤ちゃんのハイハイには、噛む力を鍛えたり、歯並びを良くしたりする効果が期待できるからです。


こうしたことから赤ちゃんのハイハイの期間を無理に終わらせるようなサポートは控えた方が望ましいです。逆に、赤ちゃんのハイハイがなかなか始まらず、いつまでもずりばいをしている場合は、保護者の方がサポートしてあげてください。


◎赤ちゃんのハイハイの練習方法

赤ちゃんのハイハイを促す方法としては、少し離れた場所におもちゃなどを置くのが有効です。興味のあるもの手に入れるために、赤ちゃんは頑張ってハイハイするようになります。


また、お部屋をきれいに片づけて、ハイハイしやすい環境を整えることも重要です。こうした取り組みを行っているにも関わらず、赤ちゃんがなかなかハイハイしない場合は、もしかしたら発達状況に何らかの問題があるかもしれないので、適切なタイミングで小児科の先生に相談するのも良いでしょう。


※赤ちゃんのハイハイには個人差があります。


▼まとめ


今回は、赤ちゃんのハイハイが噛む力や歯並びに与える影響について、五泉市駅前の浅井歯科医院が解説しました。


赤ちゃんのハイハイは、ずりばいとつかまり立ちの移行期に現れる行動で、全身の筋肉を鍛えるだけでなく、噛む力や顎の発育にも影響を与えます。


赤ちゃんのハイハイを適切な期間、しっかりと行うことで、鼻呼吸が促されたり、顎の発育が促進されたりするからです。その結果、噛む力も鍛えられ、歯並びにも良い影響が期待できます。

浅井歯科医院
歯科医師
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