
皆さん、こんにちは。五泉市駅前の浅井歯科医院です。
最近は、ストローマグがとても便利になり、1歳前後から使っているお子さんも多いのではないでしょうか。一方で、保護者の方からは「子どものストローマグはいつまで使っていいの?」「歯並びに影響はないの?」といったご相談もよく寄せられます。
ストローは決して悪い道具ではありませんが、使い方や期間によっては、お口の発達に影響する可能性もあります。
このコラムでは、子どものストローマグの適切な時期や注意点、コップ飲み練習の大切さについて、小児歯科の視点からわかりやすく解説します。
目次
■子どものストローマグはいつから使える?
一般的に、ストローが使えるようになるのは生後9~12ヵ月ごろとされています。この時期は離乳食が進み、舌や唇、顎の動きが少しずつ発達してくるタイミングです。
ストローマグは、コップ飲みへ移行するための「練習用」として活用されることが多く、短期間であれば大きな問題はありません。
ただし、「飲めるようになったから安心」と長く使い続けてしまうと、口の使い方に癖ができてしまう可能性があります。
■ストローマグを使い続けると起こりやすいこと
◎唇や舌の動きに悪影響が及ぶ
ストローは吸うだけで飲めるため、唇をしっかり閉じたり、舌を大きく動かしたりする必要があまりありません。その結果、長期間ストローばかり使っていると、舌が前に出やすくなる「舌突出」や、唇を閉じる力が弱い状態になりやすいと考えられています。
◎口呼吸につながる可能性
口を閉じる力が十分に育たないと、無意識のうちに口が開きやすくなり、口呼吸の癖がつくことがあります。口呼吸は、むし歯や歯ぐきのトラブルだけでなく、歯並びや顎の成長にも影響するため注意が必要です。
◎歯並び・噛み合わせが悪くなる
ストローを常にくわえていたり、長時間吸っていたりすると、口の周りの筋肉のバランスが崩れやすくなります。その結果、将来的に出っ歯(上顎前突)など、歯並びに影響する可能性も否定できません。
■ストローマグはいつまで?理想的な移行時期
ストローマグは「何歳になったら使ってはいけない」という明確な期限があるわけではありませんが、目安としては1歳を過ぎたころから、少しずつコップ飲みの練習を始めることがすすめられます。
最初は水やお茶を少量入れ、こぼしても大丈夫な環境で練習しましょう。唇を閉じて、舌を使って飲み込む動作は、将来の「噛む」「話す」「飲み込む」といった基本的なお口の機能につながります。
◎コップ飲み練習をスムーズに進める工夫
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外出先ではストローマグ、自宅ではコップと使い分ける
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ストローを使う場合も、短時間・少量にとどめる
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スープをレンゲで飲む、吹き戻し遊びなどで口の筋肉を楽しく鍛える
このように、無理なく生活の中にコップ飲み練習を取り入れることが大切です。
■食事とお口の発達は密接に関係しています
実は、飲み方だけでなく、普段の食事内容や食べ方も、お口の発達や歯並びに大きく関わっています。柔らかいものばかりの食事が続くと、噛む回数が減り、顎や口の筋肉が十分に使われません。
当院では、歯科医師だけでなく管理栄養士が連携し、お子さんの月齢や発達段階に合わせた食育指導を行っています。ストローやコップの使い方に加え、「どんな食事がよいのか」「どう食べさせるとよいのか」といった点まで、トータルでサポートできるのが特徴です。
■まとめ
子どものストローマグは、コップ飲みへの一時的なステップとしては便利な道具です。しかし、長期間にわたって習慣化されてしまうと、舌や唇の発達、口呼吸、歯並びなどに影響する可能性があります。
1歳を過ぎたら、少しずつコップ飲みの練習を取り入れ、自然なお口の使い方を育てていきましょう。
五泉市駅前の浅井歯科医院では、管理栄養士による食育指導を通じて、お子さんのお口の発達を総合的にサポートしています。ストローやマグの使い方、歯並びが気になる保護者の方は、どうぞお気軽にご相談ください。






