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お口の豆知識 TRIVIA

子どもの外遊び、こんなにすごい!姿勢や噛む力にもメリットがある理由


皆さん、こんにちは。五泉市駅前の浅井歯科医院です。

最近は、知育玩具や早期教育が充実し、「何か始めたほうがいいのでは」と感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。


もちろん知育も大切ですが、実は、幼児期には“外で思いきり遊ぶこと”も大切なのです。


外遊びには、姿勢の安定や噛む力、歯並び、発音の成長など、驚くほど多くのメリットがあります。今回は、外遊びがもたらすお口と体への効果について、歯科の視点からお話しします。


■外遊びが「噛む力」と「姿勢」を育てる理由


◎運動の中で育つ体幹と顎

走る・登る・跳ねるといった外遊びの動きは、体幹(体を支える中心の筋肉)をしっかり鍛えます。体幹が強くなると自然と姿勢が整い、食事中の姿勢も安定していきます。


また、良い姿勢を保てると、顎の動きがスムーズになり、しっかり噛めるようになります。外遊びは単なる運動ではなく、「噛む力を育てるためのトレーニング」にもなるのです。


一方、室内でゲームなどをして過ごす時間が多いと、姿勢が悪くなりがちで顎や口まわりの筋肉が発達しづらくなるケースも。その結果、顎が小さくなり歯が並ぶスペースが不足し、歯並びの乱れにつながることもあります。


将来、本格的なブラケット矯正などが必要になるケースを減らすためにも、幼少期から体を動かす機会を大切にしましょう。


◎姿勢の乱れは「口呼吸」の原因に?

家でゲームやスマートフォンばかり見ている習慣が続くと、猫背や前傾姿勢になりやすく、呼吸が浅くなる傾向があります。このような状態だと口が開きやすくなり、口呼吸の癖がついてしまうこともあるのです。


口呼吸が続くと、むし歯や歯ぐきの腫れ、さらには出っ歯や受け口など歯並びの不正を引き起こす要因にもなるため十分な注意が必要です。外で思い切り体を動かして深い呼吸をする習慣をつけることで、自然と鼻呼吸が身につきやすくなります。


■外遊びが「言葉の発達」と「知育」にも役立つ理由


◎遊びの中で育つ表現力と口の運動

公園などでお友達と遊ぶと、「ここに隠れよう!」「もう一回やろう!」などの会話が自然に生まれます。こうしたやり取りは、舌や唇を動かす練習にもなり、発音・発語の発達を助けます。


つまり、外遊びは“言葉と口のトレーニング”でもあり、机上の勉強では得られない「口の使い方」を身につける貴重な時間でもあるのです。


一方で、タブレットやパズルなどの知育遊びは、考える力や集中力を養うには効果的ですが、体を動かしたり、口を使って会話したりする機会は少なくなります。外遊びと知育はどちらも必要ですが、体とお口の発達を基盤にして、その上に学びを積み重ねていくことが大切です。


◎成長段階に合わせたバランスの目安

成長に応じて、外遊びと知育のバランスを取るのが理想です。


  • 1〜3歳ごろ

    外遊び8割、知育2割。お口周りの筋肉と舌の動きの土台を作るために、しゃぼん玉や風船遊びなど、口を動かす遊びがおすすめです。


  • 4〜5歳ごろ

    外遊び6〜7割、知育3〜4割。噛む力・呼吸・言葉の発達を総合的に育てる時期です。噛む力が安定することで、顎の骨が適切に成長し、永久歯が生えるためのスペースが確保されます。


  • 6歳以降

    外遊び5〜6割、知育4〜5割。学習量が増えると自然と猫背や前傾姿勢になってしまいがちです。体を動かす時間もしっかり確保しましょう。


外で思いきり遊ぶことで、集中力が高まり、学習面にも良い影響が期待できます。体を使った経験こそが、真の知育につながるのです。


■まとめ


外遊びは、全身の成長だけでなく、姿勢・噛む力・歯並び・発音など、お口の健康にも密接に関わっています。知育や勉強ももちろん大切ですが、その基礎となるのは「よく動き、よく食べる」ことです。


五泉市駅前の浅井歯科医院では、歯並びや噛む力に関するお悩みに対して、生活習慣の改善も含めたトータルケアを行っています。お子さんの健やかな成長のために、ぜひご家庭でも外遊びの時間を大切にしてみてください。

浅井歯科医院
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