お子さんの食事の様子を見ていて「食べるのが遅い」と感じることがありませんか?
そもそも子どもの食事は、いろいろな理由で大人よりも遅くなる傾向にあるため、過剰に心配する必要はないのですが、まわりの子どもよりも極端に食べるのが遅い場合は注意が必要です。
もしかすると、お口まわりの筋肉や口腔機能の発達が遅れているかもしれません。
そこで今回は、子どもの食事で食べるのが遅い理由や対処法を五泉市駅前の浅井歯科医院が解説をします。
目次
■子どもの食事で食べるのが遅いと感じる理由
お子さんの食べるペースが遅いと感じた場合、次のような理由が背景に隠れているかもしれません。
◎TVを見ていて集中していない
子どもは、大好きなアニメや番組をTVで見ていると、それ以外のことが疎かになりがちです。TVに集中して、食事の手が止まるということは子どもであれば誰にでも起こりえます。
TVを見ながら食事をすること自体はそれほど悪いことではないのですが、食べるのが極端に遅くなるほどの影響が出る場合は注意が必要です。
◎考え事をしている
子どもは、気になることや不安に感じていることが多いと、考え事に集中して食べるのが遅くなる場合があります。これもまたそれ自体が悪いことではなく、子どもの考え事をやめさせる必要性はないのですが、食事に支障をきたすようであれば注意が必要です。
◎「早くしなさい」的な親の言葉がプレッシャーになっている
子どもの食事の仕方に対して保護者の方が厳しくなりすぎると、それがプレッシャーとなって逆に食べるのが遅くなってしまう場合があります。保護者の方は、食事限らず遊びや勉強、生活習慣全般に関しても、あたたかく見守ることで、子どもにとって安心感につなげてあげましょう。
◎口腔機能の発達が遅れている(口腔機能発達不全症)
食べるのが遅い理由として、もっとも注意が必要なのが口腔機能発達不全症です。食べる、飲み込む、しゃべる、呼吸するといったお口の機能の発達が遅れる病気で、現代の子どもによく見られます。
今回は「食べるのが遅い」という咀嚼機能に焦点を当てていますが、実際は飲み込む機能やしゃべる機能、呼吸する機能にも発達の遅れが見られるかもしれません。
■子どもの食事で食べるのが遅いとどうなる?
子どもの食事で食べるのが遅いと、次に挙げるようなデメリットが生じます。
◎栄養が不足する
食べるのが遅いと、摂取できる食事の量も自ずと少なくなります。それは子どもが十分な栄養を摂取できないことにつながるため、全身の発育にも悪影響が生じる場合があります。
◎集中力や学力が低下する
食事に集中できないことで食べるのが遅いお子さんは、勉強や運動への集中力も低くなりがちです。また、決められた時間内に食事を終えることができないため、空腹感を覚えながら勉強や運動をすることになります。
◎集団生活で支障をきたす
幼稚園や小学校などの集団生活で、食べるのが極端に遅いとまわりとのペースが合わず、結果として、先生やお友達との関係にストレスを感じることもあります。お子さんにとって精神的な負担がかかることになることもあります。
◎歯並びや顎の発育にも悪影響が出る
食べるのが遅い原因が口腔機能発達不全症にある場合は、歯並びや顎の発育への悪影響が出てしまうことがあります。そのまま放置していると歯並び・噛み合わせが悪くなったり、上下の顎のバランスが乱れたりします。
そうなると食べる・飲み込む・しゃべる・呼吸する機能にも影響が出やすくなってしまいます。
■口腔機能発達不全症は治療で改善できます
口腔機能発達不全症によって食べるのが遅くなっているお子さんには、歯科医院での治療で改善が期待できます。
当院ではさまざまな方法で口腔機能発達不全症にアプローチしていますので、関心のある方は過去のコラム『「子どものいびき」「食べるのが遅い」こんな症状はお子さんの歯並びや健康に悪影響が…!?当院の治療法について』をご覧ください。
■まとめ
今回は、子どもの食事で食べるのが遅くなる理由と対処法を解説しました。
子どもの食事で遅いと感じる理由はいくつか挙げられ、保護者の方によるサポートで容易に改善が見込めるものもあれば、そうでないものもあります。
特に口腔機能発達不全症によって食べるのが遅くなっているお子さんに関しては、歯科医院でのサポートを行うことで、お子さんの健やかな成長につながります。
まずはお気軽に五泉市駅前の浅井歯科医院までご相談ください。当院は口腔機能発達不全症の治療に力を入れている歯医者さんです。